この記事を書いている2021年11月6日現在、国内全体で緊急事態宣言が解除され、街にも人通りが徐々に戻ってきていることを感じます。これまでの緊急事態宣言の影響で売り上げが激減してきた飲食店や小売店といった来店型・地域密着ビジネスを運営している方は売り上げを回復させようといろいろと考えて手を打たれていることでしょう。
こうした中で活用していただきたいツールが、来店型ビジネス、地域密着ビジネスが広告費をかけずに集客出来るGoogleマイビジネスです。
Googleマイビジネスはビジネスの拠点を有するあらゆるビジネスが無料で自社の情報を発信出来るツールです。
そして適切な情報を発信することにより、Googleの地図アプリでの露出を高めることが可能になるだけでなく、Google検索の検索結果ページの上の部分に表示される地図部分に自社の情報を無料で表示することが可能になります。
GMOTECHが調査して結果でもGoogleマップおよびGoogleマイビジネスは多くの方が情報収拾の手段として利用していることがわかります。
・Googleマップの利用率83.1%
Googleマップ及びGoogleマイビジネス利用状況の実態調査|WEB集客ラボ
・Googleマイビジネスの認知度は46.3%
・トップ・オブ・マインドはGoogleマップが81%と圧倒的
・68.2%がスマホでGoogleマップを利用
・ユーザーの40.3%が週に1回はGoogleマップを利用
・施設検索時によく見る媒体は「ネット検索」が最多
・Googleマップ上の情報をお店選びの参考にしたユーザーは42.1%
・Googleマイビジネス経由での店舗予約利用は18.9%
・Googleマップの経路案内利用率は62.5%
・Googleマップの写真を参考にしたユーザーは54.8%
Googleのローカル検索結果の掲載順位を改善する
Googleの公式サイトにGoogleマイビジネスの掲載順位を上げていくための取り組みが述べられていますので、内容を要約してお伝えいたします。
まず、Googleがこの公式サイトで伝えているのが「ビジネス情報を更新して表示頻度を上げる」ということです。
これは更新頻度が高いGoogleマイビジネスを運営しているとそのビジネスの情報が地図検索で上位表示するということを意味します。
つまりGoogleマップでの検索順位を高くしたければまずは情報を頻繁に更新すべきだということです。
ビジネス情報を更新する
Googleは更新すべきビジネス情報として、下記の4つを挙げています。
- 詳細なデータを入力
- 営業時間の情報を正確に保つ
- クチコミの管理と返信を行う
- 写真を追加
詳細なデータを入力
「詳細なデータ」とはGoogleマイビジネスの管理画面に入ると表示される「ホーム」という画面で入力できます。
そこにはコロナ問題が深刻化した時期から新たに「COVID-19 関連最新情報」という項目があります。この欄にはコロナ禍におけるサービスの対応状況を入力する必要があります。
他にも未入力の項目があったら、可能な限りデータを入力して更新性を高めましょう。
「ホーム」という画面の他には「情報」というページでも詳細なデータを入力することが出来ます。そこには様々なビジネスの基本的な情報を入力し、いつも最新の情報であることを保つように心がけることが大切です。
営業時間の情報を正確に保つ
よりGoogleのサービスをユーザーのとって利便性の高いサービスにするために、営業時間の正確性が高く求められていることがわかります。
必ず現在の最新の営業時間を書くようにすることと、自社のサイト上に載っている営業時間と一致するようにしましょう。
Googleはわざわざ私達の事業所に来ることは出来ないので、サイトの情報と一致しているかをチェックしていると言われています。
彼らにとってのチェック対象は物理的な店舗ではなく、その反映であるWebサイトなのです。
また、ヘルプページには「開店時間や閉店時間、祝祭日や特別なイベントに合わせた特別営業時間などを含む営業時間を定期的に更新しましょう。正確な営業時間が表示されていれば、顧客は営業時間を把握でき、安心して営業時間中に店舗を訪れることができるようになります。」とあります。
通常の営業時間を記載するだけでなく、祝祭日や特別なイベントの時の営業時間を追加すると評価が高まる可能
性があります。
クチコミの管理と返信を行う
これは以前より最も重要だと言われている要因です。
企業への口コミが多いことと、それらになるべく早く返信を投稿することがGoogleマップ上位表示には大きな効果があることがわかっています。
常日頃からお客様に口コミを投稿してもらうための働きかけを口頭だけでなく、印刷物を配布するなどして促進することも効果的だと思います。
また、必ず1件1件の投稿に対して丁寧な返信を投稿して下さい。
そして返信の中には投稿へのお礼と、今後サービスの改善に務めるという気持ちを表現する文章をワンパターンにならないように気をつけながら書くようにしましょう。
● 口コミを収集するために金銭やポイントなどをお客様に渡してはいけません
→ 口コミを「買う」ことは不正行為として受け取られます。
● 偽の口コミを投稿してはならない
→ 外部の業者や社内などで偽の口コミを投稿することは避けましょう。
写真を追加
これも以前から効果があると言われているものです。
自社の店舗の外観、内観、周辺の状況、取り扱っている商品や使っている備品、設備、消耗品、そし
てそこで働く人々などの写真を頻繁に撮影して管理画面にある「写真を追加」というところから投稿しましょう。
同じ被写体でも別の時に別のアングルから撮影すれば別の画像として投稿することが可能ですのたくさん投稿
することを心がけて下さい。
ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み
このサイトにはどのような仕組みで検索順位が決まってくるのかが簡単に掲載されています。
ポイントは3つです。
関連性
関連性とは、検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
これはWeb検索のアルゴリズムと非常に似たもので、クエリ(=検索キーワード)とGoogleマイビジネスの基本情報部分に記入した文言との関連性が高ければ高いほどGoogle地図検索で上位表示出来るというものです。
必ずGoogleマイビジネスの「情報」というページから入力できる「ビジネス情報」というところには上位表示を目指すキーワードを含めた文章を書くようにしましょう。
ただし、その文章は真実の情報でなければなりません。Googleの担当者がサイトなどの情報と比較して、真実かどうかを確認する可能性もあります。
「ビジネス情報」の他にも「カテゴリ」というところもかなり参考にしている可能性がありますので正確にカテゴリを記入するようにしましょう。
距離
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
Googleが公開している2つ目の検索順位決定要因は「距離」という要因で、これも年々重要になっています。
ユーザーが「居酒屋 郡山」というクエリで検索した時は、郡山市という大きなエリアにある居酒屋から選ぶのではなく、郡山駅の近くの居酒屋が表示されやすいという傾向があります。
駅から近い事業者が上位表示されやすくなっているのです。
また、「整体院 二本松」で検索したときは以前は二本松の隣町や少し遠い街のお店も上位表示できていたのですが、最近は二本松駅周辺か、二本松の住所の事業者が上位表示されやすいという変化が起きてきています。
この問題に対応するためには無理な地域名での上位表示は目指さずに、自社が所在する地名での上位表示を目指すことです。
例えば、自社が本宮駅の近くに所在する場合は「ホームページ制作 郡山」を狙うのをやめて「ホームページ制作 本宮」というキーワードでの上位表示を目指すべきです。
それがどうしても嫌な場合は郡山駅の近くに拠点を設けて、そちらでGoogleマイビジネスを登録する必要があるかもしれません。
視認性の高さ(知名度)
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。
たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。
クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
3つ目の要因は「知名度」です。そのビジネスがどれだけ世の中に広く知られているかです。
地元で有名な施設やホテル、有名店舗が上位表示しやすいということです。
それでは、(そこまでは)有名ではない店舗・ビジネスはどうしたらいいのでしょうか?
ここではGoogleはこのように説明しています。
それは、
- 他社のサイトからの被リンクを増やすこと
- プレスリリースサイトやニュースメディア、ポータルサイトで自社のビジネスが紹介されること
- そしてそれらおサイトに口コミがどれだけ掲載されているか?
- それら口コミの評価が高いか?
- そのビジネスのWebサイトがSEO的に高く評価されているか?
というようなGoogleマイビジネスの情報以外の外部的な要因の評価を高めることです。
Googleマイビジネス上の譲歩だけでなく、ウェブサイトの運用も重要になってきます。
通常のWebサイトにおけるSEOやマーケティング施策を粛々と継続して実施することにより有利になるのです。
まとめ
無料で使える販売促進ツールでもある「Googleマイビジネス」。
特に地域に根ざしたローカルビジネスには絶大な効果を与えてくれます。
「集客するためにはSNSを活用しなきゃ!」とお考えの方は一度自分のビジネスのGoogleマイビジネスの投稿状況を確認してみてはいかがでしょうか?
どうやっていいのかわからない、仕事で手が回らないので代わりにGoogleマイビジネスの登録作業をやってほしい。そんな方は私たちエーアイティ研究所にお気軽にご相談ください。
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