RPA(Robotic Process Automation)という言葉をご存知でしょうか。

RPAとはホワイトカラーの間接業務を自動化するテクノロジーであり、海外ではデジタル・ワークフォースとも呼ばれている。
構造化されたデータを収集・統合し、システムへ入力するといった、単純なフロント/バックオフィス業務を自動化することが可能だ。
特に以下の特長がある業務は、RPAと相性が良いとされている。

  • 一定のルールに従って繰り返し行われる
  • 構造化されたデータを扱う
  • ウィンドウズやクラウドサービス等のアプリケーションを使う
  • 業務プロセスが標準化されている
  • プロセス実行に3人以上のリソースが求められる
  • ヒューマンエラーが起こりやすい

参考:BOXILより

人が行っている単純な作業、定型的な業務を自動化するものです。Excelで言うとマクロがあると思いますが、これをPC全体で出来ると考えるとイメージをしやすいかと思います。

RPAでどんなことが出来る?

Excel、Word、Webなどを使って行っている操作を自動か出来ます。

例えば、Excelの一覧にある顧客情報を自社の顧客管理画面(Web)に1つずつ登録するような作業については、RPAで自動化できると思います。人が行っている操作を自動化できるので、

  • 定型的な業務
  • 量が多い
  • 頻度が多い
  • ルールが決まっている

場合は更に効果も出やすいと想像できます。

動画を探してみました。

現在、AIやIoTなどと同様に、RPAも良く聞くようになりました。RPAを活用している企業の多くは大企業ではありますが、数年後には多くの中小企業でも活用している未来も想像できそうです。

よく聞くRPAソフトウェア

RPAのソフトウェアは様々なものがありますが、わりと良く聞くものが次の通りです。以下に紹介した以外にも様々なものがあります。

RPA Express

無料。英語を読める必要があるが、本製品を利用しているブログを探したりすると使い方が載っているかも。

Rocket Mouse

日本製で最低限のドキュメントが揃っている。価格も安いためRPAのお試しにはいいかも?

マウス操作やキー操作を自動記録してマクロファイルとして保存、いつでも呼び出して再生することができます。これ一つで定型的な作業の完全自動化を実現します。

特に定型作業や繰り返し作業の多い企業ユーザーの皆様からは「驚異的に生産性が上がり、業務の効率化に大きな効果を上げている」、「面倒なルーチンワークから完全に解放された!」 など、喜びの声を世界各国から数多くいただいております。

業務の効率化・自動化のため、RPA (Robotic Process Automation) システムの導入をお考えの企業ユーザー様にも最適なソフトウェアです。

http://mojosoft.biz/products/rocketmousepro/

Autoブラウザ名人

日本製でブラウザ操作の自動化に特化。

Autoブラウザ名人(オートブラウザ名人)は、ブラウザ上で行う定型的なルーチンワークをを自動化することで、業務の自動化・デジタル化を推進するRPAツールです。

Autoブラウザ名人をご利用いただだくことで、インターネットエクスプローラーの起動、取引先のWebサイトへのアクセス、ログオン、メニューやボタンのクリック、ログオフなどを自動的に行うことができます。

また、Excelや、さまざまなWindowsアプリケーションを利用した業務の自動化も可能ですので、業務の生産性が飛躍的に向上します。

http://www.usknet.com/original_soft/webedi/

UiPath

日本370社・世界1,500社以上の実績を持つRPAのリーディングカンパニー。無料のUiPath Community Editionがあり。

UiPathとは、「業務や作業を自動化するロボット」を作成するツールです。UiPath社が提供しているためUiPathと呼んでいます。実際にロボットを開発する開発環境をUiPath Studio、作成したロボットを実行するUiPath Robot、そのロボットをまとめるOrchestratorがあります。

UiPathではActibity(アクティビティ)と呼ばれるロボットの動作を、ドラッグ&ドロップで指定していき、それらをフロー化することでロボットを作成していきます。ロボット開発にあたり、実際にプログラミングをする必要ありませんが、ある程度のプログラミング知識はあったほうが良いです。(変数、配列、分岐条件、ループ処理、エラー処理等)

https://www.uipath.com/ja/

minoRobo

日本製でメーカーサポートあり。

MinoRobo は、作業担当者のPC 操作を“シナリオ” として設定するだけで、大量な定型作業の自動処理を短時間で行えます。 時間がかかっていた大量の手入力作業などが、人の手を介すことがなくなりますので、大幅な作業効率改善が実現できます。 シナリオはプログラミングの知識がなくとも作成ができますので、作業担当者が作業内容に合わせ自由に設定していただけます。

https://minori-sol.jp/solution/airpa/mr/

WinActor

日本製で国内ではトップシェア。800社を超える企業様に活用されている。

WinActorは『Windows端末上のアプリケーションの操作を学習し、自動実行するソフトウェア型ロボット』 です。利用できるアプリケーションに制限はなく、あらゆる業務を自動化します。自動化のロボット作成も容易で、プログラミングの知識は不要、情報システム部のようなIT部門でないユーザでも簡単に自動化が可能です。そのため、業務改善のタイミングやシチュエーションは問いません。ロボットに定型処理を任せることで、本来の業務や新規ビジネスに専念することができます。

https://winactor.com/product/67/UiPath

BizRobo!

導入1,500社以上(2019/09時点)のRPAサービス。スモールスタートできるBizRobo!Miniや、サーバで本格的に運用できるBizRobo!Basicなどがあります。

BizRobo!は、ホワイトカラーの生産性を革新する、ソフトウェアロボット(Digital Labor)の導入・運用を支援するデジタルレイバープラットフォームです。
「ロボット」と「IT」によって、ホワイトカラーをルーティンワークから解放し、企業を始め社会全体の生産性向上を図り、未来の働き方を変えていきます。

https://rpa-technologies.com/products/first/

中小企業へのRPAの活用

RPAを入れれば効率化できる!と考えてRPAありきで導入するとまず失敗することが想像できます。RPAの活用には、

  • 業務フローの整理
  • 自社のどの部分を対象とするか
  • 業務の標準化の徹底

といった事がまず必要と想定されます。RPAを使う前段の基礎が揃っていなければ、RPAは宝の持ち腐れになる可能性があります。

また、プログラミング不要でロボットを作れるとはいえ、ロボットの動き(ロジック)は定義する必要があります。そのため、論理的な思考、手順の細分化、ロボットの動きを定義するGUI操作の理解の習得といったことが必要になります。社内に人材を育てるか、社外にお願いするかの2択になるかと思いますが、効果を増やしていく事を考えるのであれば、社内にロボットを作れる人材を育てる事がとても重要になってきます。Excelを使うようにロボットを作れれば、現場で必要な物を必要な人が作っていけますので、改善スパイラルが伸びていくでしょう。

さいごに

ツールありきではなく、業務ありきで考えていきたいですね。価格がもっとリーズナブルになると、お試しもしやすくなりますね。無料版が用意されているRPAソフトウェアもありますので、まずは動画を見て触ってみるのが理解への近道です。